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春節帰省は幸せ?それとも拷問?
投稿者: Admin 掲載日: 2007-2-9(8076ヒット)

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春節が間近に迫る今日この頃。季節労働者による帰省はすでに始まっているようです。今回は彼らの帰省への想いや苦難などをレポートします。

木曜日。ZHAO LIANCHUさん(42)は午後の光に照らされながら彼の妻と深セン駅前の階段入口に腰を下ろしていました。

季節労働者のこの夫妻は2月18日に迫る旧正月を離れた家族と再会するために、854キロメートル離れた長沙(湖南省の首都)の実家へ帰るために汽車を待っているのです。

彼らは並みならぬ苦労をしながらもこの季節に深センから中国の公共輸送機関を使って中国大陸を移動し故郷へ帰ろうとする他の875万人の季節労働者と何ら変わりはありません。

「幸せだけどつらい郷里への道のり」

汽車での移動はそのコストの安さから季節労働者にとって最も人気のある交通手段と言えます。

夫妻たちのちょうど2、3メートル程後ろでは、緑の制服を着た兵士が24時間体制で駅を巡回しています。この巡回は旧正月が始まる直前の17日まで続けられます。駅の広場は鉄の手すりで区分されており、駅への全ての入口は兵士達によって警戒体制が敷かれています。

Zhaoさんと彼の妻は、この日、彼らが乗る予定だった汽車が出発する2時間前の午後5時になるまで待合室に入ることができませんでした。

夫妻らは10日程前に電話予約システムを使って彼らのチケットを予約しました。郷里への道のりは、まず深センから12時間もの間汽車に揺られ移動し続けます。更にまた長距離バスで2時間移動してようやく彼らの村にたどり着くことができるとZhaoさんは話してくれました。

警察官と兵士らはスリとダフ屋に目を光らせ、善良な季節労働者たちの不安をできるだけ和らげようと努めています。

即席麺、トランプカード、そして新聞は、彼らが帰省するにあたりなくてはならないお守りみたいなものです。

旧正月は中国人が田舎へ一斉に帰省するため一年で最も大規模な移動が起こる季節です。今年は2月3日から始まって約40日間続くと言われていますが、Zhaoさんのような何百万もの季節労働者は帰省することに大きな喜びを感じつつ、1年に1度の厳しく困難な郷里へ道のりを複雑な想いで帰っていくのかも知れません。

今年の旧正月期間による中国での移動者の総数は、22億人を上回るという予測がされており、これは世界でも最大規模の大衆移動であると言っても間違いはないでしょう。

鉄道省は、旧正月40日間の旅行ピーク時期に国営鉄道が運ぶ乗客の数は約1億5600万人に上るだろうと見積もっています。深センから移動する人々の数は875万人でそのうち汽車で移動する人々は130万人です。

市政府春節輸送管理局によれば、875万人のうち56パーセントはバスで移動し、28.7パーセントは飛行機で移動します。また、汽車やバスを利用する人々の多くは季節労働者です。


「切符獲得の壮絶なバトル」

春節の旅行は壮絶な戦いと言っても過言ではありません。なぜなら、帰省したい人々の数に対して発行される切符の数は不足状態にあり、この戦いに勝利した者のみが汽車の切符を獲得し無事に家族の元へ帰ることができるからです。

最終的には深センのわずか702,000人の人々が春節前に乗車切符を得ることができます。

河南省出身のホワイトカラーであるXu Fengさん(26)は、Zhaoさんほど幸運ではありませんでした。Xuさんは何十回となくチケット予約番号に電話をかけましたが、かける度に切符は既に完売してしまったという台詞を聞かされうんざりしてしまったそうです。

同市鉄道のスポークスマンであるHe Zhiwenさんによれば、「電話予約システムに1日につき少なくとも150万の電話があるのが通常で、予約可能な座席全てはシステムが作動開始してから60分未満で完全に埋まってしまう」と話しています。

2年前まで乗車切符を得るためには夜明け前から駅の前で行列を作りひたすら待ち続ける必要がありましたが、現在では事情がかなり改善されています。汽車の切符は電話システムを通じて出発日より10日前に予約することができ、予約が取れた旅行者は後日予約時に提出した身分証明書番号とパスワードを持って駅で切符を受け取ることができるようになっています。

といってもこの電話システムを利用すれば確実に切符を購入することができるわけではないようです。というのもHeさんの話によれば、春節期に用意された702,000席の切符が今月7日(水)の午後4時には全て完売してしまったと話しているからです。

「これらのうち405,000席が電話システムによる予約、210,000席が1700の工場に勤める季節労働者らの団体切符の予約、87,000席はチケットオフィスを通じて予約された」とHeさんは語っています。また、最も人気のある目的地は、鄭州、北京、武昌、漢口、長沙と瀋陽だったとHeさんは話しています。

チケットを得ることができなかった人々は長距離バスで帰らなければならなかったり、また多額な航空切符を購入して帰省せざるをえないケースも多々あります。

電話システムでの切符の予約に失敗し、また高額な航空切符も購入できない一部の給料の安い季節労働者らは、僅かなチャンスに希望を託して駅の切符売り場にひたすら並び続けます。

また予約して切符が購入できた幸運な帰省者達でさえも実際に席に座ることができないケースもあり、郷里に着く長時間の間ずっと立ちっぱなしの状態が続くことも少なくありません。


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