先日、香港の財テクサークルに参加させて頂き、僭越ながら私が講師ということで、少し投資のお話をさせて頂きました。金融関係の方が多かったこともあり、中国経済の成長性について活発な議論が交わされました。
私も自分自身が投資する積立ポートフォリオに25%の中国株を組み入れておりますので、中国経済の最新情報は常にウォッチするようにしています。中国経済のミクロ面では、環境汚染、貧富の格差、汚職など様々な問題がありますが、マクロ面で見ると、既に米国債の最大保有国であり、まもなく日本を追い抜いてGDP2位の大国になるという事実、人口の増加で内需拡大が期待できる、世界の工場が下請け専門工場からハイテク技術センターへ変わっていく現状を考えると、中国経済の成長性を否定する理由を探す方が難しくなります。

華南地区の人件費が上昇していることから、インド周辺の南アジア諸国へ一部工場を移転する動きも出ているようですが、それも一朝一夕で出来るような話ではありません。
ではこのままずっと右肩上がりでいくのかというと、昨年の金融危機で、中国の輸出産業が大きな打撃を受けた現状を考えると、必ずしも右肩上がりの高い成長を保てる保障はないと言えますが、その方が世界のためとも言えます。
中国やインドがこのまま右肩上がりで成長していってしまうと、石油やエネルギーを大量消費するので、世界中で物価高騰が進むことになります。ですから健全なバブルと景気調整を繰り返しながら、GDP8~10%前後の緩やかな成長を続けてくれることが理想的なストーリーです。
私は中国株を中長期保有する方針ですので、7月22日ブログ「積立投資のススメ」でも説明した通り、景気調整によって一時的に株価が下落したとしても、特に気にしておりません。
リンゴの法則に従って、株価が下落している時期は、沢山のリンゴを安値で購入するのと同じ効果がありますので、安値で買い溜めたリンゴを、株価が高くなったときを見計らって売却すれば、簡単にリターンを出すことができます。
短期投資では株価の安値と高値を見極めるのは難しくなりますが、中長期投資では景気サイクルに従っていれば、中長期的な株価目標を設定しやすくなります。
現時点では、中国とインドが世界経済を牽引する成長センターですが、中長期的には人口が多くて資源が豊富なインドネシアやベトナムなども有望です。しかし、こうした新興国への投資は、経済状況によって株価が乱高下するリスクがまだありますので、経済成長が安定路線に乗り始めてから、投資を始めても遅くはないと思います。
私の積立ポートフォリオにも、いずれはこうした新興国のファンドを組み入れてゆきたいと考えています。とにかく時間はたっぷりあります。積立プランのポートフォリオ構成は、焦らず、ゆっくり、一緒に作戦を練りましょう。
香港在住ファイナンシャルアドバイザー 木津 英隆 Email: hidetaka.kitsu@gmail.com
筆者ブログはこちら 香港FA木津英隆のマネーは巡る http://blog.explore.ne.jp/kitsu/

(シンセンスクエア)
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