シンセンスクエアトップ »
biz華南 » 香港FA木津英隆のマネーは巡る
第9回 他人の生命保険に投資するファンド
投稿者: Webcrew_01 掲載日: 2009-10-28(997ヒット)

今日は他人の生命保険に投資するファンドのお話です。普通、生命保険と言うと、自分が亡くなったら、お金がもらえる仕組みですよね?でも自分が亡くなる前に、死亡保険金を割り引いた価格で、お金がもらえるとしたら貴方はどうしますか?

それを可能にしているのが、金融大国アメリカです。ファンドのリターンは人間の死亡率と連動します、というと倫理上の問題があるように思いますが、アメリカではとてもポピュラーな仕組みです。



人間なら誰しも、自分が生きている間に十分な資金を得て、旅行や趣味を楽しみたいと考えるでしょう。現役の間に自分で十分な貯蓄や年金を貯めていればそれが可能になりますが、中には自分の資産は保険しかない、しかもお金がもらえるのは自分がいなくなった後という方も沢山いらっしゃいます。

死亡保険金を割り引くことで、いまの老後生活を楽しむのに十分な資金を得ることができ、子供や孫にお小遣いをあげて、自分自身も質の高い生活を楽しむことができるなら、自分の生命保険をファンド会社に売却するのも一つの手段と言えるかもしれません。

日本ではこうしたファンドの販売は倫理上の問題が大きいので、銀行や証券会社では取り扱うことができないと思いますが、海外ではこうしたファンドの購入が可能です。投資家サイドのリスクは主に以下の3つです。

1.保険会社の保険金支払い能力
2.人間の寿命が伸びる可能性
3.虚偽申告による保険金未払いの可能性

もし私がアメリカ人Aさんの生命保険を個人的に買い取る場合は、Aさんが加入する保険会社が倒産するリスクや、Aさんが保険加入時に虚偽申告していないかどうか、私が自分でチェックしなければなりません。また、Aさんが予想以上に長生きしてしまったら、私は山ごもりして祈祷師にでもなるかもしれません。

私はそんな嫌な人間にはなりたくないので、やはりファンド会社の仕組みを利用して、不特定多数のアメリカ人が加入する生命保険に共同出資するのが一番です。

上記のファンドは景気変動の影響を受けにくく、過去リターンは年率8~10%と安定しています。また、昨年の金融危機で世界株価が下落していた局面でも、安定したリターンを保っています。

但し、最初の5年間は解約手数料が発生するので、5年以上の保有期間を推奨しています。5年間で年率10%前後のリターンを達成することができれば、5年後には資産が1.5倍に増えている計算になりますので、安定的なリターンが得られる投資対象の一つとしてポートフォリオに組み入れておくと良いと思います。

仮に想定していたリターンが出なかったとしても、もともと割り引いた価格で生命保険を購入しているので、マイナスリターンになる可能性は低く、リターンが伸びないということは、それだけ医療が進歩して、人間の寿命が延びているということですから、それはそれで人類的には喜ばしいことなのかもしれません。

いま現役世代の我々が引退する頃には、長生きするリスクも大きくなりますから、保険も年金も十分に用意しておくことが大切ですね。

香港で加入する保険は100歳満期のものが多く、100歳まで生きると高額な生存ボーナスがもらえますが、冗談ではなく、100歳以上が対象の豪華世界一周ツアーなんていうものが将来、流行り出すかもしれません。ですから、保険は出来るだけ掛け捨て型のものではなく、貯蓄型のものを選びましょう。

香港在住ファイナンシャルアドバイザー
木津 英隆
Email: hidetaka.kitsu@gmail.com

筆者ブログはこちら
香港FA木津英隆のマネーは巡る
http://blog.explore.ne.jp/kitsu/











(シンセンスクエア)

香港FA木津英隆のマネーは巡る

過去の関連記事
過去関連記事なし

株式会社ウェブクルーチャイナ

運営会社利用規約プライバシーポリシーご利用環境広告掲載募集リンクについてよくある質問厳選リンクサイトマップ