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第6回 日本円資産を持つリスク
投稿者: Webcrew_01 掲載日: 2009-10-7(1141ヒット)

いままで日本国内でしか投資や預金をされたことのない方にとって、海外投資を始めるときに最初の壁となるのが、為替変動リスクです。慣れ親しんだ日本円で資産を持つ方が安心、外貨で資産を持つのは不安と考える方が沢山いますが、本当にそうでしょうか?日本円だけで資産を持つことは大きなリスクがあると言われたら、皆様は信じますか?しかし、現実にそうなりつつあります。

日本が高度成長を謳歌していた80年代までは、何も考えなくても、郵便局や銀行に定期預金を預けておけば、年率5%程度の複利運用で資産を安全に増やすことができたので、日本円で資産を保有することが最も無難な時代がありました。



また、終身雇用、国民年金と国民皆保険によって、老後の安定した暮らしを国が保障してくれました。これらの制度は、日本の人口と経済が右肩上がりに成長していくことを前提としていましたが、90年代以降は赤字国債を大量発行することで、これらの制度を保持してきました。

しかし、日本の赤字国債の発行額はGDPの1.7倍を超えており、先進国中で断トツの1位となっていますが、社会保障制度を削減することを国民の世論が許さないため、日本は借金を返済するために、赤字国債を発行し続けざるを得ません。

いま、為替市場では円高傾向が続いていますが、米ドルとユーロとの対比で、消去法的に円が買われているだけの話であって、中長期的に見ると、日本の国力低下に伴って、円安になる可能性は高いと思います。また、新興国の通貨は、今年に入ってから、主要国の通貨に対して大きく値上がりしています。



ですから、日本円建ての資産しか持っていないと、日本国内に保有する不動産、証券、現預金などの資産は、日本国の低成長・低金利環境と、インフレに伴う物価高騰に伴って、実質的な価値が下落する可能性が高くなります。

逆に、今後の経済成長が確実な中国・インドなどの新興国の資産を保有することで、それらの国の株価と通貨価値の上昇に伴って、日本円に対する資産価値が増大します。つまり、日本円建て資産が増える可能性が高くなります。

いずれ日本へ帰国する予定のある方は、私のように全ての資産を外貨で持つ必要はありませんが、少なくとも資産の半分以上は外貨建てで保有しておいた方が、リスクヘッジにもなります。特に一括投資の場合は、投資開始時点の為替レートが重要となりますので、円高になっているいまが海外投資を始めるチャンスと言えます。


香港在住ファイナンシャルアドバイザー
木津 英隆
Email: hidetaka.kitsu@gmail.com

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