中国進出企業を紹介する特集として、今回新しく物流センターを開設させた山九物流へ取材を行いました。中国への初めての進出が1981年。すでに中国全土へのネットワークを持っている物流会社として広くその名を知られ、華南地域においても活躍しています。では新しくできました新物流センターを所長である田口所長からご紹介して頂きました。
概要
施設は2008年7月に着工し、今年3月に完成しました。土地面積88,000㎡、倉庫建屋41,148㎡(2棟)。この規模は珠江デルタ地区での日系物流企業の中では最大級です。施設に一歩入ると広々とした荷役ヤードが目に飛び込んできます。幅45メートル、長さ234メートルの広大なヤードは車両積み込み用のドックレベラーを24台配備しており、製品の出入庫の取り扱いがスムーズになりました。
  
このヤードには大小のトラック合計80台の停車が可能で、一般車両(トラックやトレーラー)の他、監管車両、保冷車両、ウィング車両、その他様々な特殊車両を取り揃えていて、製品のタイプや様々な輸送ニーズに対応することが可能になっているとお話伺いました。
現在、全ての車両は自社管理の車両となっており、広東各地にある山九物流拠点を輸送しています。また自社車両66台にはそれぞれカメラが設置され、緊急事態などに備え、輸送状況などがチェックできる体制になっています。
扱う商品は様々、家電、日用品、電化製品、車両部品、樹脂製品、雑貨などがあり、一部化学製品などの取り扱いも可能です。
倉庫内設備としては保管品の品質を守るために様々な設備を備えています。例えば倉庫床は埃が立たないように工夫された硬化コンクリートを使用。製品を埃から守ります。また広東という熱帯気候に対応し、倉庫屋根や壁に断熱材を使用して倉庫内温度の高温化を和らげます。通気換気システムは1時間に2回の換気が完了する優れもの。耐震構造としては7級の構造を誇っており、もちろん地震保険特約付保が可能です。防犯システムや火事などに対応する消火栓やスプリンクラーももちろん完備。
こうした細かい配慮がお預かりする製品の保管を完全にしています。
また倉庫内での作業効率を上げるものとして、倉庫内の明るさは200ルクスに設定。天窓や照明により明るく清潔なイメージの倉庫となっています。作業能力としては荷役用プラットフォームが完備され、その長さはA棟B棟両方に備えられた2本(99m,445㎡×2本/108m,486㎡×2本)となっており、合計24台のドックレベラーが倉庫内を縦横無尽に作業を進めます。
  
  
現在、広州山九物流は順徳物流センター、南沙倉庫、黄埔倉庫、佛山倉庫と各地の倉庫をつなぐ車両基地として順徳物流センターに車両50台を備えています。こうした一環した設備で、広州を中心に佛山、順徳、珠海、恵州、深セン、香港をカバーしています。
また順徳物流センターから最寄の各主要港への利便性も高く、容奇港(8km,15分)、南沙旧港(30km,45分)、南沙新港(50km,1時間10分)、中山港(50km,1時間10分)、黄埔港(60km,1時間30分)などとなっており、いずれも短時間での輸送が可能です。更に広州一円では現在広東省主導による珠江デルタ地域の再開発計画が活発で、高速道路の建設状況も刻一刻と完成されてきている状況となってきました。
今年末には東新高速が完成し、広州市内までわずか45分でアクセス可能となる他、翌10年の10月に完成予定の普欖高速が完成すると南沙豊田までわずか20分で到着するという短距離となります。
総合的にみても、これだけの設備を備えた日系の物流基地は華南では他ではないでしょう。景気も底打ち宣言され、今後はすこしづつではありますが、回復の兆しも見せており、中国華南地域での日系企業が再び元気を取り戻すときには、この新物流センターは飛躍的な活躍を期待せずにはいられない取材でした。
広州山九物流順徳物流センター 住所:広東省佛山市順徳区大良街道順番公路(順徳工業園) 電話:+86-757-2278-3939

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取材協力:広州山九物流順徳物流センター 田口所長
(シンセンスクエア)

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