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広東省の病気について
投稿者: Admin 掲載日: 2009-3-3(5169ヒット)

亜熱帯性気候に属するシンセンにおいて特筆すべき感染症は、A・B型肝炎、E型肝炎、C型肝炎、日本脳炎、SARS、インフルエンザ、破傷風、狂犬病などです。これらは予防接種などで感染をある程度防げるものや、そうでないものに分けられます。予防接種が可能なのはA・B型肝炎、日本脳炎、インフルエンザ、破傷風、狂犬病です。いずれも日本での予防接種が可能で、また現地に赴いてからでもクリニックへ相談すれば安価に接種を受けられます。

駐在員として、また家族帯同で赴任している方々は、会社側より医療機関における予防接種や健康診断などといった説明は受けているのではと思われますが、では実際その病気がどういったところから感染し、どんな症状を引き起こすのかといった細かな情報については、ご自分で調べられる方が多いのではと思われます。いざというときのために、大まかでも病気の概略は知っておきましょう。

1) A型肝炎
食べ物から感染します。主には水、氷、生の魚介、生野菜など火を通してない食物を摂取することでA型肝炎ウイルス(HAV)に感染します。感染してからの潜伏期間は約4週間と言われ、発症すると倦怠感、嘔吐、黄疸、発熱、頭痛、筋肉痛、などの症状と共に、濃色尿や肝臓の肥大など検査により顕著な反応を示すものがあります。死亡率は低いのですが、重症や劇症化すると1ヶ月以上の入院も余儀なくされますので、安易に考えず体調の不調を感じたら早めに医師の診断を受けましょう。

日本でのワクチン接種は3回を一つのサイクルとし、第1回目の接種の後は1ヶ月後に第2回目の接種を行います。その後は6ヶ月後に第3回目の接種を受けると、効果は約5年続きます。その後更に6ヶ月後の接種で約10年間といわれています。近年都市部では衛生面では改善が見られるため、徐々にこの病気の発症率は減ってきていますが、まだまだ油断できない感染症といえます。効果の持続期間については個人差がありますが、6ヶ月以上の滞在を予定しているのであれば必要な予防接種でしょう。

2) B型肝炎
感染源であるB型肝炎ウイルス(HBV)は輸血、不適切な医療行為による経皮感染、出産などで輸血をしたり、手術をされた場合、あるいは性行為などによる唾液や体液の濃厚接触により感染します。潜伏期間は1~6ヶ月と言われ、症状は持続性の微熱、発熱、全身倦怠感、悪心・嘔吐、右季肋部痛、上腹部膨満感などがあり、比較的緩やかに始まる傾向があるため、発病に気づかないことがあります。

しかしながら劇症へ移行する症例もあるため、病気の進行に関しては注意が必要です。この場合は急性肝炎の重篤症状が認められるため、すぐに入院が必要です。ですが、おおよそ3ヶ月くらいで肝機能は正常に戻りますし、その後完全に治癒して慢性化にはなりません。しかしながら、予後の措置は続けておくべきです。あまり肝臓の状態を感知せず、放置していると、肝硬変、肝臓がんなどへ移行することがわかっています。羅患者のおよそ10%~15%にがんの発生が認められるため、放置しておくことは最悪の状態を招くことを理解しておいて下さい。

また不顕性感染といい、症状が出ずに保菌者になっている場合もありますので、留意が必要です。この場合、感染しても自然治癒した可能性が高く、そのまま保菌者になっているということにもなりますので、他者への感染の危険など、自分自身のためにも検査をすることをお薦めします。日本では政府管掌健康保険等による生活習慣病予防検診の中で肝炎ウイルス検査が受けられます。対象年齢は35歳、40歳、以降5歳間隔の節目の年齢に当たる人、過去に大きな手術を受けたことのある方、及び生活習慣病予防検診において※ALT(GPT)値、が一定値を超えた方が対象です。

なお、HBVは、くしゃみ、せき、抱擁、食べ物、飲み物、食器やコップの共用、日常の接触では感染しません。また、HBV保菌者だからといって、職場や学校などで差別を受けなければならない理由は全くありません。

渡航前接種として日本でのワクチン接種は希望があれば地方の所定医療機関にて接種することが可能です。また大都市であればトラベルクリニックなどへ相談されてもよいでしょう。トラベルクリニックは海外では一般的ですが日本ではあまり知名度がありません。主に渡航者のための医療について相談をうけていただけます。予防接種や健康診断などはこうした医療機関での情報のほうが早い場合もあります。

予防としては歯ブラシやカミソリは血液がついている可能性のあるものを他人と共有しないこと、或いは、入れ墨やピアスをするときは必ず消毒された器具によることを確認するなど、よくしらない相手との性交渉をしないなど、日常の生活において注意が必要です。

  • 海外渡航者のための感染症情報 FORTH 予防接種機関検索


  • ※ALT(GPT)値
    アラニン・アミノトランスフェラーゼといって、肝臓の中でトランスアミナーゼというアミノ酸の合成に必要な酵素です。この数値が高い場合、肝臓病(急性・慢性肝炎、脂肪肝、アルコール性肝炎)などを疑われます。

    3) E型肝炎
    唯一、人畜共通感染ウイルスではないかといわれている肝炎ウイルスですので、その感染源については十分注意すべきでしょう。A型肝炎と同じく、食べ物による感染が確認されています。潜伏期間は平均6ヶ月と言われており、一般的には発症率は低く、症状は悪心・嘔吐、発熱、全身倦怠感などA型肝炎に似ており、しかしながら一過性の肝炎で、完治すれば慢性化に移行することはないと言われています。但し、妊婦の感染者においてはその死亡率は20%にも高く、劇症化する率が高くなっています。これに対するワクチンはいまだ開発されておらず、中国、東南アジア、南アジアでの感染率の高い病気です。症状が似ているのでA型肝炎のワクチンの接種を希望する人もいますが、ウイルスの種類そのものが違うため、A型肝炎ワクチンの効果はありません。食事をする際は十分注意し、生水、生肉、非加熱の貝類、生野菜及び自分自身で皮をむかない非加熱の果物などの摂取の際は特別に注意する必要があるでしょう。

    日本国内においては野生動物肉(猪、鹿、豚レバーなどの生食)による感染が確認されています。野生動物は人畜共通感染の原因となる病原微生物や寄生虫などを保有している可能性があります。むやみに食することを避けるべきでしょう。またE型肝炎のウイルスは保有動物の肝臓や肉中よりむしろ血液中に存在する濃度が高いため、生肉処理中に誤って混入するなどといったことも考えられますので、こちらも念頭におく必要があります。

    4) C型肝炎
    B型肝炎と同じく、C型肝炎ウイルス(HCV)の存在する血液や体液を介して感染します。症状は全身倦怠、悪心・嘔吐、食欲不振などB型肝炎に似ていますが、比較的症状が軽いため、ほとんどの人が自覚症状を感じずに感染の発覚が遅れます。また自覚症状が弱いため、本人が気づかず6ヶ月以上に渡って慢性的に肝臓が炎症を起こしている状態が続くと、C型慢性肝炎という状態となります。このような状態で長い間放置しておくと肝硬変や肝臓ガンに進行しやすいことが知られています。またC型肝炎キャリアの約70%の人が肝硬変や肝臓がんを発病することが最近になってわかってきました。こうしたことから、何かしら心当たりのある人については、早めの検査、そして治療を進めることが必要です。また検査は、感染から約3ヶ月経過しないと血液中のHCVが確認されないため、初期段階での感染の有無については検査結果に反映されない恐れがあります。できうるなら、3ヶ月以降の検査が望ましいでしょう。

    日本国内での検査はB型肝炎と同様に、政府管掌健康保険等による生活習慣病予防検診にて行うことができます。早めの手当てで重症になる事を避けられる事もあるので、C型肝炎については検査の重要性がポイントとなります。C型肝炎についても現在のところ予防ワクチンはありません。B型肝炎同様、予防としては歯ブラシやカミソリは血液がついている可能性のあるものを他人と共有しないこと、或いは、入れ墨やピアスをするときは必ず消毒された器具によることを確認するなど、よくしらない相手との性交渉をしないなど、日常の生活において注意が必要です。

    治療としては、様々な種類のインターフェロンを使った抗ウイルス療法(ウイルス駆除)、※インターフェロンとリバビリンを使った肝庇護療法(肝炎の進行を遅らせる)の2種類があります。また画像診断や腫瘍マーカーを使っての肝臓がんの早期発見などにより、重篤な症状への進行を抑えます。これら治療については日本国内においてのほうが先進です。しかるべき医療機関へご相談下さい。

  • C型肝炎.COM

  • シェリング・プラウ㈱

  • C型肝炎 患者とドクターが作るホームページ


  • ※インターフェロンとリバビリン
    インターフェロンはウイルス病原体や腫瘍細胞などの異物の侵入に反応して、細胞が分泌するタンパク質であり、ウイルス増殖阻止や細胞増殖抑制、および免疫系・炎症に効果を示すサイトカインの一種である。C型肝炎や腫瘍などに効果があると言われている。リバビリンは内服の抗ウイルス剤です。古くからかぜなどにも利用されてきました、その広範囲活性効果は肝炎にも有効であると認められています。

    5) 日本脳炎
    日本脳炎はアジアで広く流行している病気です。コダカアカエイ蚊が媒介し、症状は通常7~10日の潜伏期間の後、突然発熱が起こり、熱は40度以上に達することがあります。子どもは命を落とす危険もあるため十分注意が必要です。そのため日本では小中学校時代に、定期的に接種することが義務付けられています。基礎免疫が出来上がる14歳以降については、1回の接種で3~4年の有効期間があるため、流行地へ渡航する場合は接種したほうがよいでしょう。但し、日本脳炎ワクチンについては2005年の春に予防接種が強い副作用を起こす可能性があるとして、厚生労働省では積極的勧奨の差し控えを勧告しています。既存のワクチンの生成方法に不備があるためです。新しいワクチン生成については現在進行中でまもなく副作用のない新型のワクチンも開発されるでしょう。自己防衛手段としては、極力蚊に刺されないよう、防虫対策をすることでしょう。今年に入ってからは陜西省、山西省の農村部、北京市でも発症が確認されています。

  • 厚生労働省のホームページ


  • 6) デング熱
    デング熱も蚊が媒介する病気です。アジア地域やアフリカ、南米などが流行地とされています。亜熱帯地方であるシンセンも流行地とされています。虫除け、蚊取り線香など防虫対策には気を使いましょう。通常5~6日の潜伏期を経て突然発熱します。熱は38~40℃くらいで1週間ほど持続し、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹などを伴います。この発疹ははしかなどと同じような小さな紅班として表れ、痒みや傷みなどはありません。またまれに出血熱を引き起こすような重症にいたることもあるので、安心はできません。デング熱に対しては対処療法が中心であり、適切な治療法がまだ確立していません。ワクチンはなく、やはり予防策が一番かと思われます。蚊の多くなる季節には注意が必要です。

    広東省衛生庁では、広東省がたびたびデング熱の流行期に入ると伝えています。蚊の発生源である花瓶、水槽、水たまり、あるいは植木の水受けなどに至ってもきちんと管理し、殺虫剤の噴霧、蚊帳の使用をするよう喚起しています。


    7) 破傷風・狂犬病
    破傷風は傷口について土などから感染します。日本では昭和43年から始まった3種混合ワクチン(ジフテリア、破傷風、百日咳)に含まれていますので定期予防接種で破傷風・ジフテリアワクチンを12歳のときに受けていれば、20代前半くらいまでは免疫があります。接種は不要です。それを過ぎたら1回の追加接種で10年間有効な免疫がつきます。また初めての人は3回の接種が必要ですので医療機関への相談が必要です。

    狂犬病については発症すれはほぼ100%が死亡するという怖い病気です。日本では過去40年間以上報告されたことはありません。こちらも破傷風と同様3回の接種が必要です。必要以上に動物に近づいたりしないよう気をつける事が必要です。

    中国では昨今ペットブームで下火となっていた狂犬病が再び増加傾向です。北京では11年ぶりに狂犬病の発病が確認され、2006年7月に雲南省では流行を防止するために5万頭もの犬を処分しました。広東省でも例外ではなく、ペットブームに乗って予防接種を受けさせずに子犬を販売する悪質業者によって、狂犬病が流行するのを懸念し、予防接種の徹底化、病気発生時の犬の処分に関する報告をまとめています。日本から飼い犬を持ち込みたい、あるいは深センで犬を飼いたいと思っている方は十分に注意してほしいと思います。

    鳥インフルエンザが世界的な広がりを見せて以来、日本国内といえど安心できない事がわかりました。養鶏場の鶏が多量死するのを連日の報道ニュースで目にしたのは記憶も新しいところです。現在、韓国にて新たな発症が確認されている鳥インフルエンザですが、いつ当地深センにおいても報告がなされるかわかりません。ヒトからヒトへの明確な感染は報告されていませんが、ヒト-ヒト感染が確立すればSARS(重症急性呼吸器症候群)とは比較にならない高い死亡率が予想されています。鳥インフルエンザに対する基礎的知識と対策、また深センにおける状況や予防策などを含めて鳥インフルエンザについて特集してみたいと思います。

    <高病原性鳥インフルエンザとは?>
    そもそも鳥インフルエンザとは野鳥類が元来持っていたウイルスの中で、ヒトのインフルエンザとは違うウイルスであるA型インフルエンザウイルスが引き起こすものです。そのうちの鶏、七面鳥など家禽類に高い死亡率を発生させる高致死性の病原性を示すウイルス感染による疾病をいいます。現在までに高致死性を引き起こしたウイルスは全てH5またはH7亜型に限定されています。これは家禽同士においてH5あるいはH7亜型のインフルエンザウイルスが伝播を繰り返すうちに強毒に変異、強い感染力をもって広がっていったと考えられています。ですので、そもそもは鳥の病気でありました。

    鳥インフルエンザが初めて確認されたのは1878年イタリアにおいてです。当時鶏、七面鳥、うずら等が、感染すると全身に出血症状を起こし、首が曲がり、呼吸器や消化器不全が現れ、大量死するという事態が起こりました。これは動物保険と畜産分野において国際的にも大きな影響を与える事から、OIE(国際獣疫事務所)加盟各国は報告義務と問い合わせへの対応が課せられる事になりました。世界的広がりを懸念したためです。

    また元来存在していた低毒性の鳥インフルエンザは産卵数が減ったり、軽い症状にとどまるため一般的に高病原性のような大量死は報告されてきませんでしたが、前述のように家禽同士で伝播している間に猛毒に変異する事はさまざまな症例からも明らかになってきました。これを受けて、日本では低毒性であっても鳥インフルエンザウイルスが検出された場合は届け出る事が義務づけられました。そしてヒトへの感染が明らかになった1997年香港で発生した高病原性鳥インフルエンザウイルスによる感染で、18人中の6名が死亡するという惨事が起こったのです。これ以後、鳥インフルエンザは重要な人畜共通感染症として認識されるようになったのです。

    <ヒトへの感染>
    これまでのところ、生きた鶏と密接に接する場合、店頭で生きた鶏を販売する業者や購入する客、あるいは養鶏業者、家庭で鶏を飼っている、防疫業務などといった感染源に最も近い場合を除いてはヒトへの感染は強力ではありません。多くの場合ウイルスは家禽類の排泄物の中に含まれているため、それを介して伝播する、あるいは鶏の内臓に触れるなどといった事での感染が報告されています。食用とされる鶏肉や鶏卵からの感染報告はありません。現在鳥からヒトへの感染は、疾病を発症している家禽類の捕獲、隔離、処分などによって防いでいます。

    しかしながら、最も恐ろしいと言われているヒトからヒトへの感染は現実に2003年のオランダにおける事例(防疫に従事している人々を中心に数十人が感染。うち獣医師1名が死亡。家族内での集団感染はヒト-ヒト感染。)により、稀ではあるが確認されています。また最も最近の事例によればインドネシアで20歳の男性が高病原性インフルエンザAに感染しているのが確認されましたが、実はその兄である男性もまた同様のウイルスで死亡しているという事実がわかったからです。この事からヒトからヒトへの感染が起こったのではないかと懸念されています。つまり、家禽同様、伝播を繰り返す事でヒトへの感染が容易くなる新種、亜種の出現したのかもしれません。とすれば、このヒトへの感染が強力になった鳥インフルエンザが爆発的な世界的流行に繋がると各国の科学者たちは恐れています。

    歴史上でも1918年に「スペイン風邪」と呼ばれるインフルエンザが猛威を振るい、発生地マルセイユからフランス全土、スペインを覆って勢力を強めた後、ほぼ同時に中国・インド・日本でも発生。短期間の間に世界中に蔓延し、世界の人口の2500万人もの命が失われたという事実があります。これは後に現存していた当時の遺体からA型H1N1型というインフルエンザウイルスが検出されており、おそらく鳥が持つインフルエンザがバンデミック(世界的流行化)した最初の現象であろうと言われています。

    <ヒトでの症状>
    従来からあるインフルエンザと酷似しており、突然の高熱や筋肉痛、関節痛が現れます。このほか咳や息切れなどの呼吸器症状、下痢といった症状を発します。ただし、過剰に炎症が起こる重篤な症例の場合、肺や臓器にまで障害が及び、呼吸不全となって死亡することが確認されており、その診断方法は通常のインフルエンザ診断キットにおいても明瞭ですが、新型インフルエンザと全く反応しか示さないため振り分けを行うことができません。そのため、新型インフルエンザか否かの診断については特定の医療機関においてのみ可能です。新型のインフルエンザのための迅速な診断キットの開発が急がれます。

    <日本の現状>
    日本では1925年の発生例からH7N7のインフルエンザウイルスが分離されており、それ以降は発生がなかったのですが、2004年山口県において強毒のH5N1亜型ウイルスによる発生が確認され、それ以降次々と強毒ウイルスの存在が確認されてきました。記憶に新しいところによれば、2005年に茨城と埼玉で発生した鳥インフルエンザは全部で41例となり150万羽もの大量の鶏が処分されたのです。鶏肉や鶏卵の買い控えが起こったのもこの頃でした。現在(2006年11月30日)は発症の報告はされていません。また日本では鳥インフルエンザ様の症状を呈する家禽が現れた場合、即座に感染判定のための検査が行われます。またこの検査結果により低毒性であると判明した場合でも報告及び家禽の殺処理義務が課せられており、厳格な防疫体制を作る事を進めています。また鳥インフルエンザは野鳥がウイルスを運ぶという点に着目し、養鶏場を外界から遮断する鶏舎を奨励しています。

    <世界規模での発生現状>
    過去の発生例としてイタリア(1999年、H7N1)、オランダ(2003年、H7N7)、韓国(2003年、H5N1)、パキスタン(2004年、H7N3)、カナダ(2004年、H7N3)、北朝鮮(2005年、H7N7)、米国(2004年、H5N2)での発生があり、2004年にH5N1亜型の感染がベトナム、タイ、カンボジア、中国、ラオス、インドネシア、マレーシアなど東アジア各国で発生。2005年にはロシア、カザフスタン、トルコ、 ルーマニア に拡大し、2006年にはナイジェリア、エジプト等のアフリカ大陸、フランス、ドイツ等の欧州にも拡大しました。ベトナム、タイ、カンボジア、インドネシア、中国、アゼルバイジャン、イラク、トルコ、エジプトではH5N1亜型によるヒトの感染死亡が発生しており、その感染力や治療、予防策が懸念されています。

    <深センでの鳥インフルエンザ>
    深セン市では昨年12月に生後2ヶ月の女児が高病原性鳥インフルエンザに感染した事が確認されています。在広州日本国総領事館からの安全情報の新型インフルエンザウイルスについての協議資料が掲載されていますので、十分に注意してください。既存の流行性インフルエンザだけでなく、動物から人への感染が確認されている新型インフルエンザウイルスはまだ治療法が確立しておらず、的確な処置ができない状態です。

    発生のニュースをチェックしつつも、自己防御のための準備を怠らないように気をつけましょう。

    <WHOの鳥インフルエンザワクチン増産計画>
    世界保健機関(WHO)は10月23日付けで、インフルエンザの感染を予防するワクチンを世界中で増産する体制強化に向けた行動計画をまとめています。世界中の製薬会社などがもつ生産設備を24時間フル稼働した場合、生産できるワクチンは年間3億5000万本ですが、整備を増強して向こう2~3年で7億8000万本まで高めるという事です。しかし、生産設備にはワクチン1本当たり1ドルの投資が必要とされ、投資促進が大きな課題となっています。またワクチンはH5N1型のベトナム株を使ったクレード2と呼ばれるものが主流で、これは世界各地で流行している系統のもので、新型ウイルスに変異する可能性が高く、広く流行する恐れがあります。ワクチンはそうした株から採取したウイルスを元に作られる予定です。

    しかしながら、インフルエンザバンデミックと呼ばれる急速な変異と爆発的流行はいつ起こっても不思議ではない状況である事からも、極めて緊急に開発、増産が急がれています。なぜならばウイルスの変異は投与されるワクチンによって加速されるという矛盾を抱えており、これについてはワクチン効力を持たなかった株が耐性を持ち、強力な毒性をもって変化するという恐れがあるからです。この事を懸念する科学者もおり、開発と対処策は一丁一石には進みません。いずれにしてもワクチン増産は最優先で進められるべきものであるでしょう。過去に鳥インフルエンザを流行させた国々においても、ワクチン投与により発症の流行を抑える事に成功しているからです。

    <今後の予想>
    去る9月13日、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局の感染症アドバイザー、押谷仁氏は中国上海市で「今年の冬には多くの国で感染が拡大する事を予期すべきだ」と警告した上で、まだ発見されていない家禽類や人間への感染例があるだろうと指摘。同日の上海市で行われたWHO西太平洋地域委員会の年次総会で演説した李鐘郁(イ・ジョンウク)WHO事務局長も「鳥インフルエンザがアジアの一部地域で家禽類の風土病となり、根絶できない事を懸念している」と表明。今後の大流行を防ぐために取り組まなければならない課題について力説した。

    では、深センで生活する私たちが、鳥インフルエンザの恐怖から避けるために日ごろ注意すべき事とは何でしょうか?

    <日常生活での注意点>
    1.生きた鳥に近寄らない事。鳥はできるだけ飼育せず、死んでいる野鳥には触れないようにする。また生きた鳥(鶏、七面鳥などの家禽類)を屠殺・さばく場所のある農産物市場には近寄らないようにしましょう。
    2.石鹸での手洗い、うがいなど、日ごろから感染症予防対策をしておきましょう。これは通常のインフルエンザなどにも有効です。
    3.鳥インフルエンザウイルスは加熱処理(70度以上のお湯で5分間の煮沸)によって死滅します。調理には十分な加熱をして卵や調理道具は十分に洗浄するようにしましょう。

    【鳥インフルエンザ用グッズ】
  • 抗ウイルスマスク類

  • 最高級ナノマスク

  • 超強力滅菌加湿器 カンファスイ


  • 【鳥インフルエンザに関する情報サイト】
  • 鳥インフルエンザに関するQ&A

  • 厚生労働省 鳥インフルエンザ情報

  • 国立感染症研究所 感染症情報センター

  • 世界保健機関 WHO


  • (シンセンスクエア)

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