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中秋節
投稿者: Admin 掲載日: 2008-9-15(4078ヒット)

2008年9月14日、農歴(日本でいう旧暦)8月15日は中国人にとって春節、端午節にならぶ三大伝統行事である中秋節です。今年は台湾や福建省沿岸部に猛烈な台風が接近するなど、地方によっては不運な天候でしたが、国内観光旅行者の数は昨年より126万人ほど多く、おおむね盛況だといいます。

中国経済の発展と共に、休暇を家族とともに観光で過ごす人も多く、日本のように今年の中秋節は近場観光、農村生活、名月観賞、温泉旅行などで過ごす人々が多かったようです。

この中秋節、地方によってその風習はさまざまで風物となっている月餅もさまざまにあるようです。今回はこの中国の中秋節にスポットを当ててみました。

【由来】

中秋節の云われはそもそも紀元前の前漢の時代に編纂された「淮南子」に記述される“嫦娥月 に奔る”とされる。嫦娥(じょうが)または●(女へんに亘)娥(こうが)は、中国神話に登場する人物。后ゲイの妻。

『淮南子』覧冥訓によれば、もとは仙女だったが地上に下りた際に不死でなくなったため、夫の后ゲイが西王母からもらい受けた不死の薬を盗んで飲み、月に逃げ、蝦蟇になったと伝えられている。別の話では、后ゲイが離れ離れになった嫦娥をより近くで見るために月に向かって供え物をしたのが、月見の由来だとも伝えている。

道教では、嫦娥を月神とみなし、「太陰星君」さらに「月宮黄華素曜元精聖後太陰元君」「月宮太陰皇君孝道明王」と呼び、中秋節に祀っている。(出典:ウィキペディア)

一方、元朝(1271-1368)末期。モンゴル人に支配されていた中国ではその圧政から逃れるために月餅の力を借りて反乱を成功させた逸話がある。当時、「モンゴル人と喧嘩を
すれば舌を切られる」と言われた時代だ。

元を倒し、明の時代を切り開いた祖である朱元璋は、反乱の計画書を書いた紙を月餅の中に仕込み、多くの民にばらまいた。そのメッセージは「月餅の夜、火がつく。これはモンゴル人を攻撃する印。」というもので、月餅を食べないモンゴル人はその攻撃を知らず、軍はこの日モンゴルを襲撃し、中国を漢民族の手に取り戻したと言われる。

日本のかぐや姫や月のうさぎは嫦娥の伝説からきたとされ、日本では餅をついているうさぎも中国では薬をひいているとされ、故事のルーツとなっている。

またこんな伝説も残っている。仙術を学んでいた呉剛(ごこう)は過ちを犯し、月宮(げっきゅう)に行って桂の木を切らされている。しかし、この桂の木は切っても切っても、切り口がふさがって切り倒すことができない。呉剛は月で永遠に木を切り続けることになった。

【各地の風習】
そもそも中秋節のころに月を愛でる習慣は紀元前頃にはあったようです。古代の人々は春分の日に太陽を祭り、豊作を祈願した。また秋分の日には月を祭り、収穫を祝ったと言われ、月を祭る習慣は古代周の時代まで遡る。


月を祭る日にちが秋分の日から旧暦の8月15日に変更されるようになったのは唐代の時代で、秋分に満月とならないことが多いことに気づいた人々が、満月を中秋とする中秋節を始めたとされている。こうして最初は厳粛な収穫を祝う宮廷儀式だったものが、年代を経るにつれて民間へと伝わっていったものだと思われる。

この風習は各地によってさまざまで、月餅がいつごろ生まれたのかは定かではないが、南宋の「武林旧事」にはすでに「月餅」という文字が出てくるため、その後の明代では供え物や贈答品として定着されたようです。

【月餅の形】
月餅には大凡2種類に大別されるといいます。生地を型に入れ、かたどった後焼き上げた広式と呼ばれるおもに広東省で食べられる月餅は一般的な月餅そのものです。焼いた表面は香ばしいきつね色で、中には甘い餡やアヒルの卵を塩漬けした卵入り月餅が有名です。一方、パイ生地のように薄い皮をいくつもの重ねた簡素な月餅は蘇式と呼ばれ、蘇州がそのルーツと言われています。

月餅の中身もさまざまであずき、杏仁、松の実、胡桃、ナツメ、アーモンド、干しブドウ、スイカの種、豚肉、牛肉、鶏肉、卵黄、ハム、ソーセージ、チョコレート、コーヒー、果物など。とにかくさまざまなものが月餅になってきました。

この時期の贈答品としてはとかく高い月餅ですが、過去そして今年も純金製月餅なるものも売りに出されて注目を集めている。ほぼ贈答品としての価値しかしめさなくなっている月餅には新たな弊害として劣悪な品質も問題となっており、餡に去年のものを使用したり、規定値以上の防腐剤やカビが混入するなど、悪影響も起こっている。

深セン市では今年も月餅の品質検査を実行しているが、その基準値クリアの比率は94%に留まった。
※月餅の品質調査 合格率は94%

そんな現実的な不安もかすめる中秋節ではありますが、この日に家族みんなが集い、円満に家族の幸せを願う中国人にとっての大事な伝統行事であることには違いありません。


































(シンセンスクエア)

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