太古集団(Swire Group)の事業内容や傘下企業を見ると、ここの社長か筆頭株主になりたくなります。キャセイパシフィック&ドラゴン航空、Swireコカコーラ、太古城中心(Cityplaza)、太古広場(Pacific Place)、又一城(Festival Wall)、東薈城(Citygate)、マンダリン・オリエンタル・マイアミ、海運、砂糖製造などコングロマリットの典型的な会社です。
1816年、リバプールで創業した同社は、同61年に中国に進出。その6年後には横浜にも支店を出します。香港は横浜より3年遅れて1870年に支店ができます。
この会社が大きく成長した理由は、砂糖製造と造船にあります。Swireは単なる荒地だったこの場所に1884年に砂糖工場(1週間で2000トンの生産能力)を、1907年には造船所を完成させました。当時は香港最大の工場地域でした。この太古/Taikooブランドの砂糖はいまでも、地元スーパーで見かけますし、カナダ、シンガポールなどでも売られています。
1970年代、Swireはここを現在の住宅地に変えるという決断を下し、1972年に太古地産(Swire Properties)を設立して、一気に開発を進めます。その際、李嘉誠(リ・カーシン)と組んで青衣(Tsing Yi)に新しい造船所を作り、砂糖工場は、中国などで移転生産しています。
Swireはキャセイパシフィック航空を設立したのではなく、香港Swireの前身Butterfield & Swire(B&S)社がキャセイ株45%を1948年に取得したことにより傘下に収めました。
さらには香港、台湾、広東のコカコーラ・ボトラーで、アメリカのユタ、アイダホ、カリフォルニアでもコカコーラの製造をしています。世界最大級の食品会社ネスレとも組んでいます。筆者は沙田(Shatin)にあるSwireコカコーラのオフィス&工場に取材に行ったとき(その隣には日本人が経営している永得利(Ever Gain)のビルがある)、あまりにも整然としていてびっくりしてことを覚えています。(武田信晃著)
※The香港 掲載記事はこちら
|