足包馬地(Happy Valley)には、象徴的な建物がいくつかあります。
まずは、香港で有名な私立病院養和医院(Hong Kong Sanatorium and Hospital、HKS&H)です。日本人には港安医院(アドベンティスト病院)が有名ですが、香港人にはこの病院の方が知られています。
ハッピーバレー競馬場の南西にある同病院は1922年にベッド数28の療養施設としてオープン。後ろの崖が地滑りを起して建物が閉鎖されるなどの苦労もありましたが、今では400床を超える24時間体制の総合病院として香港市民の信頼を勝ち得ています。香港大学と提携していて、同大学の学生の臨床演習の場所としても使われています。
ハッピーバレー唯一の豪華ホテルが英皇駿景酒店(Emperor (Happy Valley) Hotel)です。これは英皇集団(Emperor Group)が経営しているホテルで、傘下に香港最大手の芸能事務所、エンターテインメント企業、英皇娯楽集団(EEG)を抱えているため、しばしば彼らが抱える有名芸能人を見ることができることでも知られています。
そのほかには、高級住宅街としての顔もあり、有名芸能人やお金持ち、西洋人が住んでいるところでもあります。ということで、おしゃれなレストラン、バーも結構あります。また、中央政府駐香港連絡弁公室(中聯弁)がこの辺のマンションに職員住宅をかなり購入しています。つまり、中国共産党に関係する職員が多く住んでいると思って間違いありません。
最後は、MTRについての話です。MTRは、海洋公園(Ocean Park)、黄竹坑(Wong Chuk Hang)など香港島南側に地下鉄を整備する計画を立てているのですが、その駅の候補にハッピーバレーが上がっていました。人口と競馬開催時の利用客、建設費などを計算した結果、残念ながら通過しないことが決まりました。まあ、ハッピーバレーの住人は高額所得者が多いですから、タクシーを使うと思うので問題ないでしょう。(武田信晃著)
※The香港 掲載記事はこちら
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