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中国で使う携帯電話
投稿者: Admin 掲載日: 2009-3-13(10236ヒット)

中国における携帯電話の利用者は農村部にまで広がっています。都市部では一人2台持つ者も珍しくありません。インターネット利用がそれほど普及していない中、携帯電話の利用価値は中国では最も高いものといえるでしょう。

<日本の携帯電話はつながるか?>
中国では日本の携帯電話も使えます。国際ローミングでつながりも悪くありません。しかし、日本サイドではつながりが悪い、あるいは使えないとの説明をされることもままあります。理由は中国サイドの業者の問題で、中国全土での情報共有が進んでいないということが上げられます。

インターネットの部分でも少し説明していますが、中国の通信事業は中国聯通、中国電信、中国移動、中国网通(聯通と合併)の4社が分割しており、4社での相互情報交換、あるいは地方により分割される末端支部により情報受け渡しがうまくいっていない事情もあります。

そういったところから、日本のキャリアであるDocomoやソフトバンク、auが認証されず、つながらないなどのこともありました。現在ではこの点は解消されつつあるようです。ですが条件が揃わなければやはり繋がらないことが発生するのは当然です。

日本の携帯電話がつながる条件って?

この条件はDocomoでもソフトバンクでもauでも同じです。発信する圏内のキャリアである中国聯通や中国電信がつないでもよいよと認証してくれて、国際ローミングにつなげてくれれば可能です。しかし、認証してもらうためにもう一つ忘れてはならないものがあります。

それが通信方式です。

<中国の携帯通信方式について>
中国でも第3世代の移動通信システムの時代へ突入しています。最初に中国移動と中国聯通が第2世代の移動通信システムとしてGSM(Global System for mobile Communications)を選択して以来、CDMA(Code Division Multiplex Access)、CDMA 1×、GPRS(General Packet Radio Service)、そして第3世代の中国独自開発通信システムであるTD-SCDMA(Time Division Synchronous Code Division Multiplex)があります。

●中国移動(ChinaMoble)通信方式はGSM・GPRSです。
●中国聯通(ChinaUnicom)通信方式はGSM・CDMAです。
●中国電信(ChinaTelecom) PHS(小霊通)を導入しています。

これらのことから、日本の携帯電話についてはGSM方式をカバーできるタイプのものであれば中国では使えることがわかります。

<中国でも使える日本の携帯電話>
では次にDocomo、au、ソフトバンクにおける中国でも使える携帯電話についてご紹介します。

《Docomo ドコモ 機種》
・906iシリーズ(現在発売中)
F906i,N906i,P906i,SH906i,SO906i,N906μ,N906iL onefone,AQUOSケータイSH906iTV
・905iシリーズ(現在発売中)
F905i,N905i,P905i,SH905i,SO906i,Cyber-shotTM ケータイ SO905iCS
・706iシリーズ(現在発売中)
N706i,N706iⅡ,NM706i,SO706i,L706ie,
・705iシリーズ(現在発売中)
L705i,N705i,NM705i
・スマートフォン(現在発売中)
BlackBerry 8707h,Windowsケータイ HT1100
・らくらくホン プレミアム(現在発売中)
・データ通信(現在発売中)
FOMA M2501 HIGH-SPEED
※中国で使えるドコモの携帯

《ソフトバンク 機種》
923SH,922SH,921P,920SC,920SH,920SH YK,920P,910T,904T,904SH,830SH,825SH,824SH Active Line,824SH Elegant Line,822P,821P,820P,820SC,816SH,815SH,814SH,813SH,813T,812SH,812SH s,812SH sII,811SH,811T,810SH,810T,810P,804N,803T,709SC,708SC,707SC,707SCII,706N,706P,706SC,705N,705NK,705P,705Px,705SH,705SC,705T
・SoftBank X シリーズ
X03HT,X02HT,X02NK,X01HT,X01NK,X01T
・その他
903SH,902T,903T,804NK,804SH,703SHf,702NKII,804SS,702sMO,702NK,703SH
※中国で使えるソフトバンクの携帯

《au 機種》
・グローバルパスポート CDMA機種
A5527SA,A5514SA,A5505SA,A1305SA,A1303SA,C1001SA,C412SA,C111SA
・グローバルパスポート GSM機種
W625 およびauICカード対応機種
※中国で使えるauの携帯

<現地で購入する携帯電話>
さて、日本から中国でも使える携帯電話をようやく契約して持ち込んでも、まだ地域によってはつながりにくいというお話は致しました。都市部ではほとんど解消されていますが、中国国内から中国国内への通話や日本向け通話料金がいくらぐらいになるかみなさんご存知でしょうか?

下記に日本のキャリア各社の通話料金について調べてみました。

《Docomo ドコモ 海外通話料》
中国国内→中国国内   75円/分
中国国内→日本     175円/分
着信          145円/分

《ソフトバンク 海外通話料》
平日昼(8時~19時)  130円/分
平日夜(19時~8時)・土日祝(終日)  72円/分

《au 海外通話料》
CDMA 中国国内→中国国内  70円/分
    中国国内→日本    175円/分
    着信         145円/分
GSM  中国国内→中国国内   70円/分
    中国国内→日本    175円/分
    着信         145円/分

これに対し、中国現地で携帯電話を購入した場合、一部で着信にも通話料がかかっていたことがありましたが、オリンピック以後は着信無料サービスなど、新規登録台数アップを図るための販売競争が激化しています。

今年2008年7月に中国工業情報化部が発表した統計によると、2008年の上半期の中国国内の携帯電話の契約台数は、約6億100万人と記録され、大手通信キャリアの業務売り上げ総額は3,987.9億元(約5兆9,818.5億円)となり、前年同期比の9.2%増となっています。

日本でよく誤解されていることの一つに、中国は農村部や内陸部では携帯電話がつながりにくいという話があるのですが、これは大きな間違いで、日本の通信キャリアでしたらやはりつながりにくいという面はありますが、中国国内キャリアでつながらないという地域は、よほどの山岳部でない限り、少なくなってきているということなのです。

さらに通話料金については下記にあります調査が目安として有効です。

●中国移動(ChinaMoble)
中国移動には、全球通(GoTone)、動感地帯(M-zone)、神州行(EasyOwn)の3タイプのサービスメニューがあります。全球通はビジネスプランで、銀行引き落としができる他、定額使用料の支払いに応じて無料通話時間が設定されています。動感地帯(M-zone)、神州行(EasyOwn)はプリペイド式で、動感地帯(M-zone)はプランによって一定量のメールや通話料が無料になり、若者に人気です。

全球通・動感地帯・神州行(12593を頭に入れる割引サービス)
国内→日本 1.99元/分
国内→台湾 マカオ  0.99元/分
国内→香港 0.39元/分

●中国聯通(ChinaUnicom)
中国聯通は8月27日に中国网通と合併し、CDMA事業を中国電信に譲渡すると発表しています。これによりCDMAユーザー80万人が契約解除し、ユーザーが流失したとの報道がなされています。ただし、中国電信は華南地区にてCDMAユーザーの拡充を図っており、CDMA事業は今後局面を迎えそうです。

中国聯通には如意通(GSM/CDMA)、新勢力(CDMA)、世界風(GSM/CDMAデュアル同時待ち受け)のサービスがあります。しかし中国電信へのCDMA事業譲渡が今後どうサービスに影響するか微妙です。また華南地区では聯通のエリア地区ではないため、今後は中国電信におけるCDMAサービスや次世代の3G事業であるTD-SCDMA(Time Division Synchronous Code Division Multiplex)サービス展開が期待されます。

購入方法としては、プリペイド式、ポスペイド式携帯双方とも、中国移動販売窓口や電気店などで購入できます。また、中国では日本と違い、携帯電話の契約は番号による契約を行い、携帯電話の機種依存による契約の制限はありません。契約者はSIMカードを購入することでどの携帯機器においても使用が可能になります。

<主要携帯機種メーカー>
Nokia 諾基亜 ノキア
中国市場トップメーカーとして販売台数を誇っています。操作性、耐久性、価格の面から一般層に人気です。フィンランドの携帯製造メーカーとして発展してきましたが、製造工場を中国に置くことによって、世界市場で圧倒的な強さを誇っています。








Samsung 三星 サムスン
韓国一流メーカーの人気はここ数年上がってきています。携帯先進国として韓国の製品の良さが中国でも受け入れられています。









Motorola 摩托羅 モトローラー
ワイヤレス通信機器の先駆者として、世界的にも携帯電話では最も最先端を走っていた企業です。しかしここ中国ではノキア、サムスンに抜かれ、2008年は市場売上げ3位に低迷しています。









Changhong 長虹
中国四川省に拠点を置く中国国内企業です。家電メーカーとして家電電化製品の製造を主としてきました。最近ではリビングに置くリビングPCやGPS機能、ハイビジョンテレビなど先端分野の技術を家電に取り入れた製品でも話題を集めています。








Haier 海尓 ハイアール
中国国内家電メーカーとして最大手です。冷蔵庫、洗濯機などの大型家電製品からMP3やポータブルプレイヤーなどの小物家電までその製造と販売シェアは世界規模です。携帯電話ではそのスリムで小型のデザインに人気が集まっています。








Huawei 華為技術 ファーウェー
ソリューションまでを含めた次世代通信の総合機器メーカーです。通信機器メーカーとして世界に名だたるNokia、シーメンス、Alcatel-Lucent社,Cisco社,NECなどがありますが、ここ深センに拠点をもつ華為は、中国一の通信機器メーカーです。









Lenovo 聯想 レノボ
記憶に新しいところでレノボといえばIBMを買収したというニュースを思い浮かべますが、株式の42.4%をレジェンドホールディングスという持株会社が保有しており、同持株会社の筆頭株主(65%)は中国政府機関の中国科学院です。IBMは第2位の株主であり、中国政府は間接的に聯想集団の27.56%を保有しいます。高精細ディスプレイ携帯や音楽携帯など若者をターゲットとした製品戦略で携帯市場獲得を進めています。








LG
LGは韓国のエレクトロニクスメーカーです。Lucky Goldstarとして有名ですが、現在は頭文字をとってLGとなりました。PARADAの携帯を販売したことから中国人ユーザーの獲得にも成功しています。










ZTE中興
新世代のTD-SCDMA端末機種の開発メーカーとして、中国政府より指定されているZTEはワイヤレス通信事業のほか、ソリューション事業、ネットワークサービス事業を中心に発展してきました、中国では次世代モバイル事業の中心として今後更なる発展が期待されています。

<次世代3G、スマートフォン、CMMB>
現在、北京、上海、天津、広州、深セン、瀋陽、厦門(アモイ)、保定、青島、秦皇島の10都市が3Gサービスエリアとして指定されていますが、第2期計画において石家庄、太原、フフホト、長春、ハルビン、南京、杭州、合肥、福州、南昌、済南、鄭州、武漢、長沙、南寧、海口、重慶、成都、貴陽、昆明、ラサ、西安、蘭州、西寧、銀川、ウルムチの各省都・自治区省府と浙江省寧波市、遼寧省大連市の合計28都市が対象となりました。

これにより中国聯通から中国移動へ移譲されたTD-SCDMAネットワーク通信網が全中国に広がっていくと思われます。中国移動は基地局の数や規模など、具体的建設計画については明らかにしていませんが、国家無線伝頻譜管理研究所が明らかにした数字によると、総投資額は300億元、2万6762基地局を建設するということです。

またスマートフォン市場は、BlackBerryなどが好調でiPhoneを視野に入れた市場開拓に乗り出しています。同時に中国広電総局(中国国家放送映画テレビ総局)が推進しているCMMB(China Mobile Multimedia Broadcasting)に、Intel、AIGO(華旗)、ASUSTek、富士通、Haier、Lenovo、Samsungなど各種端末製品の開発が行われる見込みです。

今後は映像を含めたブロードバンドネットワークの普及がより一層進むと思われます。

※TD-SCDMA機種

<実際に携帯を購入するとなると・・・>
今では携帯販売店にいけば端末機械、SIMカード、通話料金チャージカードと携帯番号を選択できるサービスの一式の値段で携帯電話を揃えることができます。金額は格安で400元から高価なもので5,000元までさまざまです。

まずはみなさんどんな携帯電話の機種にするか選ぶわけですが、選んだ後は携帯番号を購入します。ここ中国では語呂合わせや縁起の良い番号が価格が高く、0や6、8、9といった番号に人気が集中し、値段は50元から200元までさまざまです。

また番号により、海外への通話が可能だったり、省外への通話が安くなったり、さまざまな分類がありますので購入時には詳しい人と一緒のほうがよいかもしれません。

番号を購入して初めてSIMカードを見せてくれるのですが、次に注意しなければならないのは電池です。電池は値段が安い二級品でも動くことは動くのですが、昨今では粗悪な電池による加熱爆発や新品にかかわらずすぐバッテリ切れを起こす粗悪品も多いので、なるべく純正品を選んだほうがよいでしょう。

最後に実際に通話させてもらって、通話音や呼び出し音、機能などの確認を行います。これをしないで購入すると後で後悔するかもしれません。完璧を求めると商品を購入することはできないかもしれませんが、せめて最低限の機能の動作確認は行いたいものです。

さて、購入したらせっかくの携帯電話を盗まれないようにしましょう!

(シンセンスクエア)

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