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百度(Baidu)日本で公開迫る
投稿者: Admin 掲載日: 2007-3-15(5511ヒット)

中国最大の検索エンジンである百度公司(Baidu.com)は初めての海外展開となる日本の子会社を設立し、早ければ今月中には正式公開する公算である事が関係消息筋によって明らかにされたと深セン日報が伝えています。

北京を基盤としているBaiduは(以下百度をBaiduと記載)、既に日本語ポータルとなるウェブアドレス(www.baidu.jp)を登録し、サービスを始める最終準備段階にあると消息筋は伝えています。

Baiduは2000年1月に設立、より便利、より速くをモットーに情報を素早く見つけ、検索したいものを見つけることができる検索サービスを提供することを掲げています。

創業者である李彦宏氏はアメリカバッファローにあるニューヨーク州立大学へ留学し、コンピュータサイエンス修士学位を取得。その後、ダウ・ジョーンズの高級顧問である『ウォール・ストリート・ジャーナル』オンライン版のリアルタイム金融情報システム設計に従事したほか、サーチ・エンジンで有名なインターネット企業-INFOSEEKにて検索エンジンの設計を担当しています。

ダウ・ジョーンズにて設計したリアルタイム金融システムは、今日まで広く普及されており、その中には『ウォール・ストリート・ジャーナル』オンライン版など大手大企業のウェブサイトなども含まれています。また同氏はインターネット検索エンジン技術の分野で権威ある専門家の一人としても著名です。

Baidu設立後、DFJ、IDG等世界で著名なベンチャーキャピタルより巨額な出資を受け、2000年中国検索エンジン市場に進出し、中国市場で大きく成長してきました。2005年8月には米国NASDAQ市場に上場し、昨年6月における中国調査会社Analysys Internationalのデータによると、Baiduは中国の検索エンジン市場において、43.9%のシェアを占めており、新たな経営展開に進んでいます。

またAlexaのデータによれば、Baiduは世界138カ国の国と地域から毎日1億回を越えるアクセスがあり、トラフィック転送量は世界で4番目にランキングされてる巨大検索エンジンです。 Alexa は、オンライン書店として著名なAmazon が 1999年に買収した子会社で、Webサイトがどれだけの人に見られているかを調査することを事業としています。

コンテンツは「ユーザー第一主義」に基づき、ウェブページ検索サービスのほかにファイル、地図、音楽、映像などの検索を提供している。このほか、中国で初めてとなる掲示板の設置、ユーザーが質問・回答しあえるQ&Aサービスの「知道」(I Know)や、ユーザーの手によって作り上げられる辞典「百科」、画像BBS機能を持つ「貼口巴」(Post Bar)など、興味深いコンテンツが盛り込まれています。もちろん、PCのみならず、WAPやPDAなどのモバイルプラットフォームへのサービスも提供しており、更に各企業にリスティング広告サービスを提供。現在は5万社を超す企業が利用しています。

またBaidu日本法人の代表陳海騰氏は「Baidu日本」のサイト内ページで「まもなく日本語検索サービスを開始しますが、それにあたり現在日本語サイトのウェブページの収集Spaider(クローラ)を実施しています。」と語っています。

またこれについてはBaiduのSpaiderが日本サイトへアクセスを繰り返し行うことでWebサーバーに多大な負荷がかかることが問題視され、サイト運営者の間で話題となっていました。こうした問題に対しても、丁重に陳謝し、今後の対応について「今後クローラーのアクセス頻度を9回/秒から1回/秒までに下げること」「中小のサイトに対し、クローラー頻度は20秒/回以内にコントロール」「圧縮クローラー機能を追加することで同じ負荷でサイトのアクセス量をもともとの3分の1に下げる」などの調整を行ったことをサイト内にて説明しています。

Baidu日本:http://www.baidu.jp

サーバーへの負荷はアクセスを頻繁に行うことにより増え、BaiduSpaiderのクローラーについては日本のサイト運営者にとって過剰なアクセスではないかと問題視されていた面がありました。現在この点についてのBaidu日本法人から正式なコメントと対応策が発表されたことによって日本でのBaidu公開に一歩近づいたと言えます。

BaiduのCEOである李彦宏氏は先月、本年中に1500万USドルを日本に投資する計画であることを公表しましたが、日本における設備やサービスの開始についての期日については明かしていません。

またBaidu広報担当は期日については言及していませんが、2007年に日本語サービスを提供する計画であると再び断言していました。

「Baiduは中国で最もよく知られている検索サーチエンジンの名前です。そして今、それは世界的にも有名となるよう望んでいるのだ」とインターネット産業業界をよく知る関係筋は話しています。

「日本が最後になるというのではなく、まさしく第一段階としての海外進出となる。」と述べ、更に「李CEOは最近のスピーチにおいて韓国語の検索サーチサービスへの関心があると彼のスタッフに示した」と付け加えました。

「明らかにグーグルとBaiduがもはや中国ではなく世界の舞台で競争しようとしているのだ。」と米国を基盤としたベンチャー・キャピタル筋は話しています。

現在グーグルとBaiduはおよそ1億3700万人のウェブユーザーがいるアメリカ合衆国の次に世界で2番目に大きなインターネット市場である中国でサービスを配信しています。

更にBaiduは最近、単にニュースを検索して得た結果を示すより、むしろ自身でニュースを報告するために政府の許可を取りました。これはグーグルがまだ中国では取得していない特殊な免許です。

そして今週、業界筋はBaiduが中国でオンライン図書館サービスに着手し、すでに北京大学図書館(アジアで最大の学術的図書館)と戦略的提携を結んだと伝えています。

対するグーグルは中国オンラインブック検索サービスである“books.google.cn”を始め、中国国内においても2社の競争は激烈となっており、今月スタートするBaidu日本の動きは世界の検索サーチエンジン状況に大きく影響することは間違いありません。


(シンセンスクエア)

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