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深センのカード事情について
投稿者: Admin 掲載日: 2009-3-18(9000ヒット)

中国での決済カードには銀聯カードとクレジットカードがあります。銀聯は2002年に中国の中央銀行である中国人民銀行が中心となり、政府主導で設立されたもので、中国での銀行間決済ネットワーク会社として設立されています。一方、クレジットカードとして流通しているのはマスターカードとビザのみです。

では、どのような点が日本のカードと違うのかについて説明しましょう。

1.銀聯カード

「銀聯カード」は、もともとは銀行間決済のために作られた決済システムネットワークで、個人に対しては中国版デビットカード様の決済システムとして発達してきました。

機能としては、ATM機での現金の引出や商店などのPOS端末機での支払時に自動的にカード会社へ通信し、預金口座よりの即時決済ができます。

しかし、クレジットカードのように銀聯ネットワークシステムには与信機能はなく、あくまで発行された銀行規定に則って関連口座より即時引き落としされるか、毎月指定日に支払いが行われるものとなっており、事実上デビットカードとしての機能しかないことが特徴です。

また、今日では銀聯システムはキャッシュカードを発行する銀行にて自動的に付帯されるサービスとなっており、他行銀行でも現金の引き出しが可能となっているため、中国では多くの人々がこの銀聯カードを持っています。

一方、この銀聯ネットワークを利用した現金の預金は不可能で、預金に関しては発行銀行支店の窓口およびATM機でのみの預金が可能です。つまり預金を行うには発行銀行のキャッシュカード機能を使う以外に方法はありません。

しかし、決済時に手数料がかからないこの銀聯カードシステムは、クレジット与信審査が通らない多くの中国人にとって、現金を持たず、安全に決済ができるシステムとして発展してきました。

現在(2008年9月)銀聯カードのサービスエリアは急速に拡大しており、カード所持者は45カ国の各地域にある36万8000台のATMより現金の引き出しが可能です。また、中国国内60万店舗、海外27カ国の地域にある20万店舗に及ぶ小売店や飲食店などで、銀聯カードによる支払いが可能となっています。

更に、このATMによる現金引出は海外においては、限度額が1万元までに引き上げられており、海外でのクレジットカードの機能に近い便利性が普及に拍車をかけています。

こうした銀聯カードですが、実際に使用する場合には6桁の暗証番号とサインが必要です。暗証番号のいらないクレジットカードとは違い、中国においては暗証番号が設定されていることに信用価値を置く比重が高く、それはクレジットカードが普及しないことの理由の一つともなっています。

銀聯カード発行銀行
中国銀行 中国工商銀行 中国交通銀行 中国農業銀行 中国建設銀行 中国招商銀行 中国光大銀行 中国民生銀行 中国国際信託投資公司(CITIC) 上海浦東発展銀行 広東発展銀行 華夏銀行 興業銀行 深セン発展銀行 中国郵政儲匯局

●香港・マカオ
香港やマカオでも銀聯は使えます。銀聯マークのあるATMで銀通のATM機であれば、同様に現金の引出もできますし、買い物決済も可能です。銀通は香港・マカオの銀行ATMネットワークで外資銀行を含む30行が加盟しています。

ただし、現在中国本土の銀聯カード保持者は2004年1月18日より、一部を除く香港やマカオの銀通ATMから香港ドルあるいはマカオパタカを引出すことが可能となっています。1日当たりの引出限度額は1万元

また香港の銀行カードで銀聯マークがあるもの、或いは銀聯カードが別途発行されており、中国本土での人民元引出が可能です。ただし一回の引出手数料は2US$~10US$とかなり高額な手数料となっています。(HSBCなど)

●日本
日本での銀聯カードの知名度は年々高まっています。現在、東京三菱UFJ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ、セブン銀行にての日本円での引出が可能になっています。最高引出限度額は1万元。これは各銀行ごとの制限で、一人当たりの制限ではありません。ですから、中国銀行と建設銀行の銀聯カードをお持ちなら、それぞれの限度額1万元×2行ということで2万元までが引出可能です。

また、デビット機能としてのショッピング決済においてもここ最近では進んできました。2008年9月現在の情報によりますと、銀聯決済サービスを日本で提供しているのが三井住友カード。各空港免税店ほか、伊勢丹新宿本店、松屋、東武池袋本店などの主要百貨店、ドラッグストア「マツモトキヨシ」、居酒屋チェーンを展開するモンテローザなどがこのサービスを導入しています。

また今年4月から5月末にかけて、全国29か所のプリンスホテルでも導入がスタートし、浅草仲見世商店街など、商店街単位でも導入されています。

現在、日本では1万軒以上もの店舗において銀聯決済サービスが行えるようになっており、今後ますます拡大していくと思われます。

2.クレジットカード

まずクレジットカードの分類としては、日本や海外で作られたクレジットカードと中国国内で作られたクレジットカードに分類できると思います。このうち、中国国内で使用できるクレジットカード店舗数は20万店舗と少なく、VISAやMasterCardなどが主流です。

中国ではクレジットカードの利用率は低く、近年ではリスクの増大に焦点が寄せられています。デビットカードである銀聯カード決済が発達しているため、与信審査や手数料がかかるクレジットカードを利用する人々が少ないためです。

その上、最近になって問題となっているのはカード顧客獲得のために安易な景品やポイントなどの特典をつけて多量の人々にカードを発行しているという現実があります。2008年7月に上海で行われた「中国クレジットカード市場の発展と展望フォーラム」では、低所得層への安易なカード発行が多重債務者による不良債権を生み出すのではといった懸念が飛び出しています。

例えば、カードホルダーが住所と電話番号、勤務先を変えてしまった場合、債務の取り立てが難しくなって、取り立て業務の代理人を立てるといった事態になり、これによるコストや金融機関やクレジット会社の不良債権が増大する危険があると伝えられています。

こうしたことの問題点として、次のようなことに注意しなければなりません。

≪クレジットカードへの注意点≫
①身分証偽造による詐欺カードの横行→不法なキャッシング
②カードホルダーの支払い能力の限界
③スキミングによる被害

サインのみでパスワードを求めないクレジット決済システムは元来中国人には信用がないと受け入れてもらえないという現状とクレジット決済設置店舗においても手数料が発生するなど、海外諸国とは違った事情でクレジットカードの普及が遅れています。

では、中国赴任などに伴って人民元と日本円の決済に関してお悩みの方にはどういった方法がベストであるかというと・・・

3.日本で作成する決済カード
中国国内で決済カードとして有効な銀聯カードを発行できる会社が日本にはあります。2007年12月よりその発行を開始している三井住友VISAです。中国国内では銀聯マークのある提携店舗でのショッピング利用が可能です。振替口座は三井住友銀行・三菱東京UFJ銀行となります。

(シンセンスクエア)

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